採用した後にすぐ辞められる。これほど経営に打撃を与えることはありません。採用の成否は面接で決まります。
本記事では、美容室の面接で聞くべき質問と、長く働いてくれる人を見極めるコツを解説します。
この記事でわかること
- 面接で重視すべき3要素
- 聞くべき質問20選
- 避けるべき NG質問
- 面接の進め方
- 試用期間の活用
面接で重視すべき3要素
要素1:技術力
前職での経験・得意分野・練習量を確認します。
要素2:人柄
チームで働ける柔軟性、お客様への気配り、ストレス耐性を見ます。
要素3:長期的なビジョン
5年後、10年後にどうなりたいかを確認し、自店でのキャリアと合致するかを見ます。
聞くべき質問20選
技術・経験に関する質問(5問)
- 美容師になったきっかけを教えてください
- 応募者の動機と価値観がわかる
- 前職でどのような経験を積みましたか?
- キャリアの積み重ね方を確認
- 得意な技術・苦手な技術は何ですか?
- 自己分析力と学び続ける姿勢
- 現在の指名客数は何人ですか?
- スタイリストとしての実力の指標
- お客様に選ばれる強みは何ですか?
- 自己理解と差別化ポイントの認識
人柄・価値観に関する質問(5問)
- 前職を辞めた理由を教えてください
- 最重要の質問。過去の退職理由にパターンがあれば離職リスクが高い
- チームで働く時に大切にしていることは?
- 協調性とコミュニケーション能力
- 苦手な先輩・同僚とどう付き合いましたか?
- 人間関係への対処力
- 失敗した時、どう対処しましたか?
- ストレス耐性と問題解決能力
- お客様とのトラブルはありましたか?どう解決しましたか?
- 接客力とクレーム対応力
キャリア・ビジョンに関する質問(5問)
- 5年後、どうなっていたいですか?
- 長期的なビジョンがあるか確認
- 独立する予定はありますか?
- 独立志向があるスタッフは数年で辞めるリスクが高い
- 当店で挑戦したいことは何ですか?
- 志望動機の深さと熱意
- 研修・勉強会への参加は積極的ですか?
- 学び続ける姿勢
- 将来の店長・マネージャーの可能性はどう考えていますか?
- 成長意欲とリーダーシップの芽
労働条件・働き方に関する質問(5問)
- 残業についてどう考えていますか?
- 休日の取り方についての希望はありますか?
- 給与について希望はありますか?
- 通勤時間・距離で気になる点はありますか?
- 他店舗と比較して、当店を選ぶ理由は?
避けるべきNG質問
NG1:結婚・出産の予定
結婚する予定はありますか? 子供はいつ頃作る予定ですか?
→ 法律違反 になる可能性があります。
NG2:家族構成の詮索
両親は何をしていますか? 配偶者の職業は?
→ 業務と関係ない質問は避けます。
NG3:宗教・思想信条
→ プライバシー侵害 になります。
NG4:健康状態の詳細
持病はありますか? 妊娠中ですか?
→ 業務遂行上必要な範囲を超えた質問は違法です。
NG5:圧迫面接
応募者を試すつもりで威圧的な態度を取る。
→ 優秀な人材が逃げます。リラックスした雰囲気で行います。
面接の進め方
Step 1:アイスブレイク(5分)
- 天気の話・場所の話で緊張をほぐす
- 応募者をリラックスさせる
Step 2:自己紹介(10分)
- 店舗の紹介(ビジョン・方針・スタッフ)
- 応募者の自己紹介
Step 3:質問タイム(30〜45分)
- 20の質問を中心に
- 応募者の回答に深掘りする
Step 4:応募者からの質問(10分)
- 応募者に質問する機会を設ける
- 質問の内容から応募者の関心がわかる
Step 5:店舗見学(10分)
- 店内を案内
- スタッフの紹介
- 作業環境の確認
Step 6:回答期限の告知と終了(5分)
合計で 60〜90分 が適切です。
見極めのチェックポイント
長く働いてくれる人の特徴
- 転職回数が適度(2〜3回程度)
- 退職理由が前向き
- 長期的なビジョンが明確
- 質問への回答が具体的
- 店舗のビジョンに共感している
離職リスクが高い人の特徴
- 転職を繰り返している
- 前職の悪口を言う
- 質問への回答が曖昧
- 給料・休日の希望が厳しすぎる
- 店舗への興味が薄い
試用期間の活用
採用を決めたら、通常 3ヶ月の試用期間 を設けます。
試用期間中にチェックすること
- 実際の技術レベル
- チームへの溶け込み方
- お客様への対応
- 時間・マナーの遵守
- 学習姿勢
試用期間中の毎月、1on1面談を行い、問題があれば早期に対処します。
まとめ
美容室の面接で長く働いてくれる人を見極めるには:
- 20の質問で技術・人柄・ビジョンを多角的に確認
- NG質問を避けて法的リスクを回避
- 応募者の本音を引き出す雰囲気作り
- 試用期間で実地確認
- 採用後の定着施策もセットで設計
面接に60〜90分かけることが、採用後3年・5年の定着に繋がります。
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