「なぜか利益が残らない」と感じる美容室の多くは、原価率の管理 ができていません。原価率を10%から7%に下げられれば、月商500万円の店舗で 月15万円、年間180万円 の利益改善が生まれます。

しかし、ほとんどの記事は「使用量を標準化しましょう」で終わります。本当に知りたいのは「月曜の朝礼で具体的に何を言えばいいのか」「ベテランスタッフから反発されたらどうするのか」「どのツールを使ってどう記録するのか」という 現場での動き方 のはずです。

本記事では、集客クラウドが支援先で実際に使っている 月曜朝礼 10分のスクリプトスタッフ別使用量チェックのスプレッドシート設計1ヶ月目〜3ヶ月目のタイムライン を、架空店舗の具体シナリオとともにお伝えします。

この記事でわかること

  • 原価率の業界平均と "今日の自店の原価率" の計算手順
  • 月曜朝礼10分で使えるスクリプト(コピペ可)
  • スタッフ別使用量を記録するスプレッドシート設計
  • 世田谷区のヘアサロンの3ヶ月改善シナリオ
  • ベテランスタッフの抵抗への対処法
  • 1ヶ月目・2ヶ月目・3ヶ月目の到達目標

まず今日やること:自店の原価率を計算する(所要15分)

記事を読み進める前に、自店の原価率を計算してください。数字を知らずに施策を読んでも頭に入りません。

必要なもの

  • 前月の売上データ(予約システム or レジから)
  • 前月の薬剤・物販仕入れ額(ディーラーからの請求書)
  • 電卓 or スマホ

計算の3ステップ

ステップ1: 前月の総売上を確認する(例: 450万円)

ステップ2: 前月に仕入れた薬剤・物販の総額を確認する(例: 45万円)

ステップ3: 45 ÷ 450 × 100 = 10%(原価率)

この3ステップで、自店の原価率がわかります。業界平均 5〜10% と比較してください。10% を超えていたら、本記事の施策で改善余地があります。

原価率の業界平均

区分

原価率

業界平均

売上の5〜10%

好調店

5〜7%

要改善店舗

12〜15%以上

メニュー別の原価率目安

メニュー

原価率

備考

カット

ほぼ 0%

消耗品のみ

カラー

10〜15%

薬剤コストが主

パーマ

15〜20%

薬剤 + 処理剤

縮毛矯正

15〜25%

高単価薬剤

トリートメント

20〜30%

店舗で最も高い

ヘッドスパ

5〜10%

オイル・シャンプー


具体シナリオ:世田谷区のヘアサロンA が原価率12%→8%を達成した3ヶ月

施策を語る前に、実際にどう動いたかをお見せします。以下は集客クラウドの支援先データを元に匿名化した架空店舗のシナリオです。

店舗プロフィール

  • 店名: ヘアサロンA(世田谷区・下北沢駅徒歩5分)
  • スタッフ: 4名(オーナー1名、スタイリスト2名、アシスタント1名)
  • 月商: 380万円
  • 開業: 8年目
  • 課題: 原価率が12%で、利益率が業界平均より5ポイント低い
  • オーナー: 田中さん(美容師歴15年)

Month 0(改善開始前)の状況

  • 原価率 12%(月間材料費 約46万円)
  • カラー剤の使用量がスタッフで2〜3倍の差
  • ベテランのスタイリスト佐藤さんは "長年の経験" で目分量
  • ディーラーは開業時から同じ1社を継続
  • 月末に廃棄する薬剤が毎月3〜5本(約2万円分)

Month 1:使用量標準化の導入

週1(月曜朝礼 10分)

田中さんはスタッフ全員を集め、以下を伝えました。

「今月から、カラー剤の使用量を測ることにします。目的は節約ではなく、全員で同じ品質の施術を提供できるようにするため。今日から1ヶ月、カラー1回ごとにベース剤と2剤の使用量を記録してもらいます。記録用のスプレッドシートはこれです。質問あれば今聞きます」

その場で Amazon で購入した100ml計量カップ4個(合計1,200円)を配布。スマホで開けるGoogleスプレッドシートのURLを全員に共有しました。

週1〜4の記録

各スタッフが施術ごとに入力した結果、以下が判明。

スタッフ

平均使用量(ベース剤)

備考

田中オーナー

35ml

基準値

佐藤(ベテラン)

68ml

約2倍

鈴木(中堅)

42ml

やや多い

高橋(アシスタント)

-

カラー塗布補助のみ

田中さんの気づき: ベテランの佐藤さんが最も多く使っており、月間で約15万円の差額が発生していることが数値で可視化されました。

Month 2:佐藤さんへの個別対応(重要)

田中さんは佐藤さんを店休日に喫茶店に誘い、数値を見せながら話しました。

「佐藤さん、責める意図は全くないんです。ただデータを見てほしくて。今月、佐藤さんのベース剤使用量が平均68ml、僕が35ml。差は33mlで、月間の仕入れ差にすると約15万円になる。これは "佐藤さんだけが多い" のが問題ではなく、僕が少なすぎる可能性もある。一緒に標準値を決めたくて」

佐藤さんは数値を見て「そんなに使ってたか」と驚き、その場で「自分で計量してみる」と同意。

1週間の計量で見えたこと

佐藤さんは "薄い髪のお客様" に対してもロングヘア用の量を使っていました。髪の長さ・太さ別の標準量を再定義する必要があったのです。

標準使用量の再設定

田中さんと佐藤さんで以下のルールを決定。

髪の長さ

ベース剤

2剤

ショート

30ml

30ml

ミディアム

40ml

40ml

ロング

55ml

55ml

ロング+ダメージ毛

65ml

65ml

この標準をスプレッドシートに追加し、全員で共有。

Month 3:定着と数値改善

3ヶ月目の月末、田中さんは数値を集計しました。

指標

Month 0

Month 3

月商

380万円

385万円

+5万円

材料費

46万円

31万円

-15万円

原価率

12.1%

8.0%

-4.1ポイント

営業利益

約30万円

約50万円

+20万円

月商は横ばいなのに、月20万円の利益改善。3ヶ月で計量カップ1,200円 + 記録の手間だけで実現した数字です。

この3ヶ月で田中さんが学んだことは「ベテランを責めず、データを一緒に見る姿勢が大事」ということでした。


月曜朝礼 10分スクリプト(コピペ可)

上のシナリオで田中さんが使った朝礼スクリプトを、そのまま使える形で提示します。

スクリプト1:初回告知(Month 1 の最初の月曜)

「お疲れさまです。今日は朝礼の10分を使って、新しい取り組みをお伝えします。

今月から、カラー剤の使用量を全員で記録することにします。最初にお伝えしたいのは、目的は節約ではない ということです。店舗全員で同じ品質の施術を提供できるようにするため、そして自分自身の施術を数値で振り返るためです。

具体的には、カラー1回ごとにベース剤と2剤の使用量を計量カップで測り、スプレッドシートに記録してもらいます。記録時間は1回あたり30秒程度です。

計量カップはこちらに用意しました(全員に配布)。スプレッドシートはこのQRコードから開けます(QRコード提示)。

1ヶ月後、全員の平均値を集計して共有します。そこで初めて標準量を決めましょう。それまでは各自のやり方で構いません。

質問があれば今聞きます。なければ、今日から早速お願いします」

このスクリプトのポイントは3つです。

  1. "節約ではない" と明言(スタッフの警戒心を解く)
  2. "1ヶ月はデータ収集のみ"(いきなり基準を押しつけない)
  3. 全員から質問を受け付ける(一方通行にしない)

スクリプト2:数値共有と標準化(Month 2 の最初の月曜)

「先月から記録してもらったデータを集計しました。結果を共有します。

(スプレッドシートを画面に映す)

見てもらうとわかりますが、私自身も含めて、使用量にバラつきがあります。これは誰が悪いという話ではなく、過去にこういう数値が見える機会がなかった というだけです。

来月から、髪の長さ・太さ別の標準量を決めようと思います。今月中に私と佐藤さんで標準値を作って、来月の朝礼で共有します。意見があれば、この1週間で個別に教えてください」

スクリプト3:定着確認(Month 3 の月初)

「3ヶ月目の月末に、数値を集計しました。先月と比べて、材料費が○万円減り、原価率が○%改善しました。これは全員の協力の結果です。

次の3ヶ月は、同じ標準量を維持しながら、物販の在庫管理も同じように仕組み化していきます。成功体験を他の領域にも広げていきましょう」


スプレッドシート設計テンプレート

Month 1 から使えるスプレッドシートの設計を、コピペで使える形でお伝えします。

シート1:使用量ログ(日次入力)

日付

施術時間

スタッフ

お客様イニシャル

メニュー

髪の長さ

ベース剤(ml)

2剤(ml)

備考

2026/1/6

10:00

田中

S.Y

カラー

ロング

55

55

-

2026/1/6

11:30

佐藤

K.H

カラー

ミディアム

68

68

多め

2026/1/6

14:00

鈴木

M.A

カラー+カット

ショート

32

32

-

シート2:スタッフ別集計(月次)

スタッフ

施術回数

ベース剤平均(ml)

2剤平均(ml)

月間使用総量(ml)

備考

田中

80

40

40

3,200

-

佐藤

65

68

65

4,420

要見直し

鈴木

50

42

42

2,100

-

シート3:月次 KPI

月商

材料費

原価率

営業利益

前月比

2026年1月

380万

46万

12.1%

30万

-

2026年2月

382万

38万

9.9%

38万

+8万

2026年3月

385万

31万

8.0%

50万

+12万

スプレッドシートの作成手順

  1. Google ドライブで新規スプレッドシート作成
  2. 上記3シートを作成
  3. シート1 のヘッダー行を入力
  4. シート2 と シート3 は関数(AVERAGE・SUM)で自動集計設定
  5. 全スタッフにリンクを共有(編集権限あり)

関数の具体例として、シート2 の "ベース剤平均" は次の式で自動計算できます。

=AVERAGEIF(Sheet1!C:C, "田中", Sheet1!G:G)

これで、田中オーナーのベース剤使用量の平均値がリアルタイムで集計されます。


ベテランスタッフの抵抗への対処法

実際の支援現場で最も多い問題が、ベテランスタッフからの「今まで通りでいい」という反発 です。これを解決する3つのアプローチをご紹介します。

アプローチ1:責めずに「一緒にデータを取る」

絶対に NG なのは「佐藤さん、使いすぎですよ」という指摘です。これは人格攻撃として受け取られ、関係性が壊れます。

推奨フレーズ

「佐藤さんのやり方を否定するわけじゃないんです。ただ、店舗全員で自分の数値を知る機会を作りたくて。僕自身も自分が少なすぎる可能性もあるし、一緒にデータを取らせてください」

「僕も含めて」という主語が重要です。オーナー自身が対象に含まれることで、ベテランの警戒心が和らぎます。

アプローチ2:数値を "個別に" 見せる

全員の前で「佐藤さんが突出して多い」と発表するのは禁物です。必ず 店休日に1対1の場 で数値を共有します。

喫茶店・休憩室など、スタッフがリラックスできる場所を選びます。施術中の忙しい時間を避けるのが鉄則。

アプローチ3:標準決めに参加してもらう

標準量をオーナーが一方的に決めると、ベテランは従いません。標準量の決定にベテランを巻き込む のが効果的です。

「佐藤さんの長年の経験から見て、ロングヘアのお客様にはどれくらいが最適な量だと思いますか? 僕と一緒に標準を作りたいんです」

この一言で、ベテランは "指示される側" から "標準を決める側" に変わります。抵抗が協力に変わります。

本当に変わらない場合

上の3アプローチを試しても変わらない場合は、給与体系に原価率の要素を組み込む のも選択肢です。

  • 個人別の材料費を原価として、それを差し引いた利益に歩合をかける
  • 標準量を守ったスタッフに月次の手当(3,000円程度)

ただし、これは最終手段です。まずはデータ共有と対話から始めてください。


原価率を下げる5つの方法 - 各施策の具体手順

方法1:使用量の標準化(最重要・本記事の主題)

上のシナリオとスクリプトで詳しく解説した通りです。実施手順を整理します。

  • Week 1(月曜朝礼): スタッフ全員に計量カップを配布、記録開始
  • Week 2-4: 日次記録の継続、オーナーが週次で進捗チェック
  • Month 2 初日: 月次集計を共有、標準量の決定
  • Month 2-3: 標準量の運用、個別フォロー

必要な投資: 計量カップ 1,200円、スプレッドシート作成 30分 期待効果: 原価率 2〜4ポイント改善

方法2:仕入れ先の複数化(具体手順)

「ディーラーを比較する」と言っても、具体的に何をすればいいかわからない方が多いです。以下が手順です。

ステップ1: 現在の仕入れリストを作成

現在1社から仕入れている薬剤・物販の全リストを作ります(主要20品目程度で十分)。

ステップ2: 比較対象となる2社を特定

以下のどれか1つから始めます。

  • 美通販(www.bitsuhan.com): プロ向け通販、価格が明瞭
  • ビューティーガレージ(www.beautygarage.jp): 業界最大手の通販
  • 地元の別ディーラー(Google マップで "美容ディーラー + 地域名" 検索)

ステップ3: 見積もりを依頼

各社に電話 or Web問い合わせフォームから、リストを送り見積もりを取ります。電話の場合、以下のスクリプトを使います。

「美容室を経営しております〇〇と申します。仕入れ先の見直しを検討しておりまして、こちらの20品目のお見積もりをいただきたいのですが」

ステップ4: 価格比較表を作成

スプレッドシートで現行ディーラーと新規2社の価格を並べます。10〜20%の価格差が出る品目が複数あるのが一般的です。

ステップ5: 現行ディーラーに交渉

いきなり切り替えるのではなく、現行ディーラーに「他社との見積もりを比較しています」と伝え、価格交渉を行います。多くのディーラーは、長年の取引先を失いたくないため、価格調整に応じます。

交渉のスクリプト例

「〇〇さん、いつもお世話になっております。実は他社から見積もりを取る機会がありまして、価格差を感じたところがいくつかありました。もし調整可能であれば、今後も取引を続けたいと思っています」

期待効果: 原価率 1〜2ポイント改善

方法3:一括仕入れによる割引交渉(具体手順)

月単位発注から半年・1年の一括発注に変えると、5〜10%の割引が期待できます。

交渉のタイミング

  • 年度末(3月末)
  • ディーラーの決算期(多くは6月 or 12月)
  • 新製品の展示会直後

交渉のスクリプト例

「次期の仕入れを1年単位で確定させたいと考えています。数量を確定するぶん、単価のご調整をお願いできますか?」

注意点: 一括発注は在庫負担が増えるため、使用期限の長い商品(シャンプー・スタイリング剤)に限定してください。カラー剤・パーマ剤は保管期間に制限があるので避けます。

期待効果: 原価率 0.5〜1ポイント改善

方法4:在庫管理の仕組化(具体手順)

毎月第1月曜の朝30分で棚卸しをする習慣を作ります。

棚卸しチェックリスト

  • カラー剤の残量(型番別)
  • パーマ剤の残量
  • シャンプー・トリートメントの残量
  • 物販商品の残量
  • 使用期限の近い商品(今月中に使い切るもの)
  • 廃棄予定の商品

棚卸し後のアクション

  • 残量が発注点を下回っているものを発注
  • 使用期限の近い商品を優先使用のリストに追加
  • 廃棄予定品の原因を記録(発注量過多・不人気商品等)

方法5:物販の回転管理(具体手順)

物販は売れないと廃棄コストになります。

週次運用

  • 毎週月曜: 在庫チェック(棚卸し)
  • 毎週水曜: 物販売上の確認
  • 毎週金曜: 販売に注力する商品の決定

月次運用

  • 月末: 月間の物販売上を集計
  • 月末: 売れ筋・不人気の棚卸し
  • 月末: 翌月の仕入れ計画

不人気商品は 3ヶ月連続で売れなかった段階で取り扱い中止 を判断します。


物販で月+30万円を実現する仕組み

物販は原価率管理と表裏一体です。物販売上比率を5%から12%に上げるだけで、月商500万円の店舗で 月+35万円の増収 です。

物販売上比率を上げる3ステップ

ステップ1:スタッフ全員が商品を使う(1ヶ月)

スタッフが使っていない商品は売れません。店舗で扱う全商品を、スタッフ全員に1本ずつ無料配布し、1ヶ月使ってもらいます。

ステップ2:施術中の声かけフレーズを統一(朝礼)

施術中に商品を紹介する声かけを、朝礼で全員で決めます。

フレーズ例1: トリートメント紹介

「今日使ってるこのトリートメント、保湿力がすごくて、私もずっと使ってるんです。ご自宅でも同じシリーズを使うと、次回までのモチが全然違いますよ」

フレーズ例2: スタイリング剤紹介

「〇〇さんの髪質だと、このワックスが扱いやすいと思います。サンプルもあるので、帰りにお渡ししますね」

ステップ3:会計時の追加提案(朝礼で統一)

会計時に1商品だけ追加提案します。

フレーズ例

「本日のケアで使ったトリートメント、ご自宅用に1本いかがですか? ちょうど来月のご来店までに使い切れる量です」


月次運用カレンダー:原価管理の年間フロー

1年を通じた原価管理のカレンダーです。

毎月やること

タイミング

業務

所要時間

第1月曜 10:00

前月の原価率集計

15分

第1月曜 10:15

棚卸し(月次)

30分

第1月曜 朝礼

スタッフへの数値共有

10分

毎週金曜 閉店後

週次の使用量チェック

10分

月末

発注計画

20分

四半期ごと(3ヶ月に1回)

  • 標準使用量の見直し
  • 不人気商品の取り扱い中止判断
  • 物販ラインナップの入れ替え検討

年1回

  • 仕入れ先の見直し(相見積もり)
  • 年間契約の交渉
  • 棚卸しデータの年間集計

今週月曜の朝10分でやること

ここまで読んだあなたが、今週月曜の朝10分で始められることです。

必要なもの

  • スマホ or PC
  • 前月の売上データ(予約システムから)
  • 前月のディーラー請求書

手順(10分)

1分: Googleスプレッドシート新規作成、「原価率ダッシュボード」と命名

2分: 前月の売上総額を入力(A1セル)

2分: 前月の材料費総額を入力(B1セル)

1分: 原価率を計算(C1セル: =B1/A1*100)

2分: 業界平均(5〜10%)と比較して判断

  • 10% 未満: 健全
  • 10〜12%: 要観察
  • 12% 以上: 要改善(本記事の方法1〜5を実施)

2分: 結果をスマホに保存、翌週も同じ形式で記録することを決める

この10分で、あなたの店舗の原価率の現状が数値化されます。ここから改善が始まります。

翌週までの宿題(1つだけ)

「来週月曜の朝10分、10ml単位の計量カップをホームセンターで買ってくる(予算1,200円)」

この1つだけで十分です。計量カップが手元にあれば、翌週の朝礼で使用量標準化の第一歩が踏み出せます。


まとめ:原価率改善の5原則

  1. まず自店の原価率を計算する(15分で完了)
  2. 月曜朝礼10分で使用量標準化を開始(計量カップ配布から)
  3. ベテランスタッフには数値を見せて一緒に考える(責めない)
  4. スプレッドシートで月次データを可視化(3シート構成)
  5. 3ヶ月目標で原価率を2〜4ポイント改善(焦らず継続)

月商500万円の店舗なら、この施策だけで 年間180万円以上の利益改善 が現実的です。広告費を増やすより確実なリターンが見込めます。


よくあるご質問

Q. 月曜朝礼で計量カップの話をしたら、ベテランスタッフから「今まで通りでいい」と言われました。どうしたらいいですか?

ベテランの言い分を頭ごなしに否定しない方が効果的です。「1ヶ月だけデータを取らせてほしい」と伝え、個別の使用量を記録してみてください。多くの場合、ベテランほど使用量にばらつきがある実態が可視化され、本人も納得します。個別面談で数値を共有する際は、必ず店休日に1対1で、オーナー自身の数値も一緒に見せるのがコツです。

Q. スプレッドシートをスタッフが使いこなせません

スマホで開けるよう、QRコードを作成して店舗の壁に貼り付けます。入力項目を最小限(5項目程度)に絞ることも重要です。最初の1週間はオーナーが毎日入力して模範を示してください。1週間続ければ全員が慣れます。

Q. 1ヶ月記録しても、使用量に差が出ませんでした

それは健全な兆候です。差が出ない店舗は、すでに感覚で標準化できている証拠。原価率が10%を超えているなら、原因は使用量ではなく仕入れ価格の可能性が高いです。方法2(仕入れ先の複数化)から取り組んでください。

Q. 計量に時間がかかって施術が遅れます

最初は慣れないため1施術あたり30秒余計にかかります。2週間で慣れ、時間ロスはほぼゼロになります。1ヶ月後には、標準量が頭に入って計量カップが不要になるスタッフも出てきます。

Q. 佐藤さんのように "個別で数値を見せる" のが気まずいです

気まずさは自然な感覚です。喫茶店・ランチ・カフェのような "業務外の場" を選ぶと和らぎます。話し始めは雑談から入り、10分経ってから数値の話に移ると自然です。「責めたいわけじゃない」と最初に明言することも効果的です。

Q. 原価率を下げすぎると施術品質が落ちませんか?

標準量を下げすぎると確かに品質が落ちます。本記事の標準量は "安全圏" の数値で、多くの美容室で品質を維持しながら達成できるラインです。もし標準量を守っても仕上がりに不満が出た場合は、標準量を戻すのではなく 薬剤の種類を見直す 方向で対応します。


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記事内の支援実績データは、匿名化した複数店舗の中央値に基づきます。すべての店舗で同じ結果を保証するものではありません。記事内のリンクには広告(PR)を含みます。集客クラウド編集部が執筆・監修。